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災害医療で押さえておきたい「CSCATTTの原則」
災害医療を行ううえで重要視されているのが、「CSCATTTの原則」です。ちなみにこの名称は、7つの原則の頭文字を取ったもので成り立っています。以下では、7つの原則を具体的に解説していきたいと思います。
1つ目は指揮と連携(Command & Control)です。これは、災害発生時の混乱した状況でも、迅速な医療活動を行うために指揮命令系統を確立しておくことを指しています。災害支援ナースは各組織との連携を行いながら活動するため、指揮命令系統の把握は必須と言えるでしょう。2つ目は、安全(Safety)です。二次災害を防ぐためにも、被災者だけでなく、自分自身や現場、そしてスタッフ全体の安全を確保する必要があります。そのため、安全確保が難しい場合は速やかに責任者へ報告し、退避行動を取ることが重要です。
3つ目は情報伝達(Communication)です。被災地において現状確認はとても大切です。有益な情報を手に入れたら、被災者にも共有し、意思疎通を図ることが求められます。4つ目は評価(Assessment)です。現地の医療施設の状況を確認し、負傷者数を把握したうえで、どの程度の患者を受け入れるかの判断を行わなければなりません。
5つ目はトリアージ(Triage)です。現場では、被災者の緊急度がどの程度であるかを見極めたうえで、治療や搬送の優先順位を決定する必要があります。6つ目は治療(Treat)です。トリアージにて、緊急度が高いと判断できた被災者から順番に、適切な治療を行う形になります。そして7つ目は搬送(Transportation)です。各病院の人材やライフラインなどの状況確認を考慮しながら、患者にとって最適な搬送先を選択することが求められます。
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